中高 ウクライナ難民報告会を実施しました

2022.10.3

 9月16日本校メディアホールにて、本校と交流のあるポーランド・サンスター日本語学校の兵頭校長をお招きし、ウクライナ難民報告会を実施しました。この報告会は本校UNESCO委員及び有志によって計画、準備、運営されました。

 当日は45名の生徒、教員、保護者が対面及びオンラインにて参加し、ウクライナの中高生たちからのオンラインでの発表と、これまで継続してポーランドで難民支援をされてきた兵頭先生のお話を伺いました。突如始まった争い、壊された日常、凄惨な支援現場の生の声に、参加者は声を失い聞き入っていました。
 「私たちのことを忘れないでほしい」
それが一番伝えたいことだとの兵頭先生やウクライナ中高生たちからのメッセージを聞き、参加者それぞれが自身に何ができるのかを強く自問する時間となりました。また終了後も問題意識を強く持つ生徒たちが兵頭先生に質問する姿が見られました。

 過酷な日常の中、訪日し、ご講演いただいた兵頭先生、そしてオンラインで接続し、発表や質問に回答してくれたウクライナの中高生の皆さんに、学校一同深く感謝申し上げます。引き続き現地の声に耳を傾け、自分達のできる行動を起こしていきたいと思います。

【参加者より】
ウクライナのことを改めて考えさせられた1時間でした。ポーランドに難民としてたくさんの人が来ていることもあまり知りませんでした。ウクライナの現状、子供たちが送っている生活、私たちと同じような生活を送っていた人たちが急に生活が一変してしまって戦争の中で苦しみながら生きていることが分かりました。一日がどれだけ重要で大切なのか、幸せとは何かを私も考えなければいけないと思いました。今日のお話を決して忘れないように記憶に残します。(中学3年生)

ウクライナを突然襲った戦争は人々の命や幸せ、心までをも奪ってしまうということを知りました。避難をすれば安全と思っていた考えは浅はかで、まだ状況は変わっていないことを知って、彼らのことを忘れない事が大切だと知りました。(高校3年生)

これまでウクライナ戦争はニュースでしか見たことがなく、テレビの中の世界の話だとどこかで考えていたのですが、実際に難民やボランティアの方の話を聞いて、自分事として捉えることができました。途中何度も泣きそうになってしまいましたが、泣くよりもウクライナにどんな支援ができるか考えることが大切だと思うので、常に頭に留めておきたいと思います。微力ながらウクライナと世界の平和を願っています。(高校2年生)

【兵頭先生より参加生徒の皆さんへ】
コロナ禍もウクライナ戦争も近い将来、小学校の歴史の年表に記されることでしょう。それほど極限の危機の最中にいます。だからこそ、生徒の皆さんにはこの時代を静観する必要があると思います。

兵頭先生の活動されている難民支援事業の義援金募集のウェブサイトはこちらhttps://www.sunstarjapan.com/copy-of-wolontariat