高校 SMAP第6期 Okinawa Peace Study 第3回学習会を実施しました

2022.11.1

10月21日(土)、オンラインでのSMAP第6期Okinawa Peace Study第3回学習会を実施し、立命館大学グローバル教養学部 廣野先生に基調講演を行っていただきました。本校の留学生含む高校生10名とミシガン・アテンズ高校とトロイ高校の高校生11名が参加しました。廣野先生からの「魚を与えるのではなく魚を捕まえる方法を教えます」と言うメッセージから始まり、国家間の関係を考える上で基本的なIR theoryについて、生徒たちにとって身近な例を挙げながらワークショップ型で講義いただきました。

国際関係学を学ぶ事は日米双方の生徒たちにとって初めての経験です。難しい概念や用語もありましたが、生徒達は熱心にメモを取りながら講義を受けていました。日米関係、基地問題と言う非常に繊細で難しい問題に直面をしている生徒たちにとっては、廣野先生から学んだそれぞれ立場の異なる理論が、これからどのように問題を考えていけば良いかの視点を提供してくれることでしょう。講義が終了した後も、昨今の混迷する世界情勢について、自身の考え、疑問を持つ生徒達が廣野先生に熱心に話を伺う様子が見られました。今回、日米の高校生達のために講演を快諾頂いた廣野先生には、改めて感謝申し上げます。学んだ視点を活かして、現在生徒たちはリサーチを進め、11月に第4回の交流会を行います。

※このプログラムは立命館のグラスルーツ支援制度を受けて実施しており、継続してリサーチ、議論を行い、年末には実際に沖縄に足を運び現地の生の声を聞き、最終協働プレゼンテーションを2023年2月4日(土)に予定しています。R2030 推進のためのグラスルーツ実践支援制度の補助を受け、10月からスタートしました。12月に沖縄で日米高校生が対面し、米軍基地についての賛否両方の立場の現地の声を聞き議論するプログラムを予定しています。これまで5期に渡りミシガンの高校とオンラインでの交流を続けてきましたが、第6期となる今回は対面でのプログラムを組み合わせての新たな挑戦となります。

【参加生徒より】

  • 今回はお忙しい中本当にありがとうございました。私は英語を聞き取ることが苦手で今回のセッションを少し不安に思っていたのですが難しい単語を日本語を交えて説明してくださったおかげで理解することが出来ました。考え方にはひとつだけではない、もっと多くの見方があり、その一つ一つを大切に聞き取り、自分なりに捉えていくことが大切だと強く思いました。
  • ペットボトルを例にした複眼的な考え方の 面白さや、IR Theory を使ってみることの 大切さなどをわかりやすく教えていただき 密度の濃い講演でした。批判的な思考で自分自身を見直すことの大切さを考えることができ、素晴らしい講演をいただけたことに感謝しています。