高校 令和4年度・日中高校生対話協働プログラムを終了しました

2023.1.30

4月から実施をしてきた日中高校生対話協働プログラムが、2023年1月をもって修了しました。日中それぞれから12名ずつが参加し、5回の交流会と協働プレゼンテーションを実施しました。最終プレゼンテーションでは、各班が自分達の興味関心のある社会問題(水環境問題、音楽を用いた社会貢献、性教育)について、日中での比較などこれまでのリサーチ内容と共に自分達の考えを発表しました。当日は国際交流基金の国際交流基金国際対話部からもご参観をいただきました。生徒たちは日本と中国を比較することで、問題の相違点を知り、より深く問題について理解することができました。
8ヶ月間の交流を通じて、本校生徒が中国の若者から学ぶことは非常に多くあり、日本のことをニュースなどから学びよく知る彼らに刺激を受け、自分ももっと他国のことを知らねばならないと感じた生徒や、「違う国の方と協力したらとてもいいプレゼンができると実感することができた」という生徒もいました。中には「自分達の主張をいかに取り入れるか」という大切さにも気付いたとのことです。お互いの文化を比べるだけでなく双方の主張を発表することこそ面白いと感じたとのことで、交流から多面的に物事を考える視点を得ることができたようです。
普段メディアで知る中国とはまた違った自分なりの中国についてのリアルを学んだ生徒たちは、きっと今後の日中の良好な関係について支える存在となってくれることでしょう。未来を担う若者たちの友情が末長く続くことを願っています。オンラインとはなりますが、2年間継続して交流を続けてきた南京外国語学校の生徒、教職員の皆様に深く御礼申し上げます。ぜひ対面で交流ができる日が来ることを願ってやみません。

【生徒の感想より】

  • テレビでは中国に関してコロナの規制が厳しい異常な国のように取り上げ、民衆も異常であり攻撃的であるように取り上げるが、参加者の皆さんは想像以上に優しくて、日本には関心に関心を持ってくれていることがわかりました。また、若者の近視が問題になったら学校でマッサージを促す対策を出すという、問題点を全国的に改善する意識の高さを感じた。
  • 中国の人たちと交流することで、わたしたちが日中関係をより良くしていくんだという当事者意識が芽生えた。政治上では良好関係を保っていてもそれを私たち民間人もこうやって後押しすることで強固な基盤を築くことができる。
  • 中国と話している中で、日本とは違った文化や特徴があると思っていましたが、共通点がとても多くておどろきました。日本で流行っている物が中国でも流行っていて話がとても盛り上がりました。
  • 海外の方というだけで少し緊張してしまい話が合うかどうか不安でしたがそんなこともなく、みんなで優しく楽しく話し合うことができました。プレゼンの内容を決めてしっかり発表できたのもフリートークがあったからこそで、私はそれが1番楽しかったです。