さまざまな目標を持った仲間が
同じ空間を共有する

生徒一人ひとりの意欲や関心に応じて多彩な選択肢を用意しているリツモリ。基礎の習得に始まり、学年が進むにつれ高度な専門的学びに進んだ後は、将来の目標に確実に近づくためのコースが系統立てて設定されています。

高等学校は生徒が進路に合わせて選べるアカデメイアコース・グローバルコース・フロンティアコースの3つのコースがあります。2年生からは理系と文系に分かれ計6コースに。そのため、高校3年生では、立命館大学のキャンパスで授業を受けている生徒もいれば、難関国公立大学合格を目指し特別講習を受けている生徒もいます。

まさにリツモリはダイバーシティ。実社会と同じく、さまざまな個性や目標を持った生徒が集まる環境です。お互いの価値観を知り、それを認め合いながら成長できる環境がリツモリにはあります。

生徒主体の学校行事を通して成長する

3コースに別れ、それぞれの目標に向かって学ぶ本校の生徒達も、行事・クラブ活動は合同で行い、交流の場となります。

中高合同の文化祭「あすなろ祭」や体育祭など、生徒が主体となって取り組む行事もたくさんあり、授業以外の場で協働する難しさを知ったり、共に作り上げる喜びを知る「探究」の大切な機会となっています。


将来を考える機会を豊富に用意

リツモリでは生徒の将来につながる機会を重視しています。特に、アカデメイアコース、グローバルコースでは、立命館大学、立命館アジア太平洋大学(APU)、大学院との連携による高度な学びや国際交流の場を用意しています。

キャリア教育においても、仕事や社会について触れる機会を豊富に設置。学園主催や外部のビジネスコンテストに参加し、社会の課題を見つけ、解決策を探ったり、海外留学にチャレンジするなど、積極的な参加を支援しています。

フロンティアコースでは滋賀医科大学との年間連携講座や、医師体験講座といった最前線の医療に触れる機会もあり、こういった学びを通して将来医師として生きる思いを固める生徒もいます。

自分の進路に合わせた学びが選べる
3つのコース


教科の学び


英語「ことば」を「ことば」として。そこにある「想い」を大切に。

英語は記号ではなく、「ことば」です。リツモリの英語科の授業では、その「ことば」を手に思いやりを持ったやりとりをしていくことを柱としています。目指すは、「主体的に言語を用い、自らの考えや思いなどを温める」、「伝えたい相手を意識しながら多様な手段で伝える」、「共感的な対話を通し、思いやりを持って相手を理解しようとする」ための学びです。数字を追い求めるのではなく、みなさん一人ひとりの可能性を広げるために、小さく狭い殻の中だけに留まることなく、さまざまな「世界」に触れ、その中で生きた「ことば」を手にしていきましょう。

数学基礎学力の定着を第1とし、卒業後を見据えた教育を実施しています。

本校の数学の特徴は大きく3つあります。一つ目はアプリによる学習リズムの定着。基礎学力の繰り返しの中心にAI学習があります。補習授業などでも活用しています。2つ目は立守数検。長期休暇開けに実力テストの中で、基礎力の定着を確認するテストを「検定」の形で実施しています。3つ目は学校設定科目の数学探究。数学科の教員が持ち回りで2時間ずつ担当。ゲームの謎を数学を用いて説明しよう、大学入試では何を伝えようとしているのか出題の真相を見抜こうと言った内容が2021年度は展開されました。

国語対話を大切にしながら論理的思考力と探究的素養を深める

国語の授業では、自分の心の中にある思いをきちんと言葉にして相手に伝えることや、仲間の言葉をしっかりと受け止める「対話」を大切にしています。その上で現代文分野では自分の考えを論理的に組み立て、ひとつの文章として完成させるための「型」として「論文構成表」という取り組みを行っており、誰もが論理的な思考力と論理的な文章構成力を獲得できることを目指しています。また古典分野では、江戸時代に書かれた科学書の実物に触れながらその内容を仲間と協力して読み解き、江戸時代と現代の科学知識の違いを自分たちで探究して発表するなど、古典を入口にしながら自らの興味と見識を広げる授業を多く展開しています。

理科活用可能な確かな知識の獲得を目指して

本校で推し進めている探究学習の基盤となる「活用可能な確かな知識」を身に付けるべく、授業を行っています。授業では「なぜそうなるのか?」の問いに、実験や観察、論理的な考察など様々な方法でアプローチし、単なる知識の習得に留まらない実践を行っています。これに加えて、生徒同士がやりとりを行う場面を設定し、活用できる知識となるように活動しています。

社会世界や日本の問題を自分事化できる地球市民の育成を図る

世界や日本の諸課題に対して、地理・歴史・政治・経済の観点から考察し、自分の考えを模索し、主体的・対話的で深い学びによって生徒の市民性を養います。さらに、知識のみならず、「概念」や「理論」を理解する授業展開を行い、社会的な見方、考え方を構築します。高校3年生では「概念」や「理論」を習得した上で、学校特設科目によって様々な経験を獲得することができます。他にもソーシャルインパクトや株式を楽しく学ぶ株式学習ゲームなどを行っており、理論学習と経験を往復することによって、持続可能な世界の構築に寄与する人材の育成を目指しています。

国際協力

この講座では、毎回の授業でワークショップを行い、貧困、教育、環境、ジェンダー平等、インクルーシブ社会など、地球規模の諸問題に対する現状はもちろんのこと、社会的背景や歴史的経緯を理解します。また、世界の諸問題をSDGsと関連させ、持続可能な社会のあり方を考える力を養います。

法学フロンティア

この講座では、立命館大学法学部とともに、現代社会から求められている論理的思考力を身につけ、法律を駆使して社会をリードし、現代社会の諸問題に正面から取り組くむことのできる人の育成をめざしています。法曹界の仕事に興味関心を持ってもらうために、8月上旬に行われる全国高等学校模擬裁判選手権に向けて、支援弁護士、検察官の方々に本校に来ていただき指導を受けています。また、この経験を活かして11月には授業内での模擬裁判も行っています。

世界遺産

この講座では、世界遺産の概念、各遺産の地理的状況、歴史的背景、存在価値を理解することを目標としています。同時に、世界遺産検定3級合格程度の基本的知識習得も目指します。世界遺産を通じて、現代社会の諸課題を理解し、その改善方法や解決策を考えるとともに、持続可能な社会のあり方を追究します。 GIS(地理情報システム)を用いた世界遺産の特徴をつかむ実習※1や、立命館大学(衣笠総合研究機構 歴史都市防災研究所)から派遣された講師による講演会※1の実施も予定しています。(※1 2021年度実績)

美術芸術のチカラを社会に発信する

伝統文化から映像制作まで、幅広い美的体験や創造活動を通じて個性豊かな感性を養います。また、生活や社会の中から課題を発見し、その課題解決に向けて芸術がどのように社会に貢献する力になるかを考え実践します。

国際交流

多様な文化背景を持つ同世代と共同して、地域と世界を関連付けながら共通の課題を発見し、「多様な他者と対話的・協働的に解決する力」「新しい価値を生み出す力」「未来を創る力」を育てるため、海外のパートナー校とICTを使って「平和」や「環境」など世界共通のテーマについて学び合い、世界に訴えるメッセージを込めて目に見える成果として一枚の壁画を半分づつ描いて共創する国際協働学習を行う「国際交流壁画」制作や、留学生との異文化交流を行ったりしています。

伝統文化

華道・茶道・香道などの専門家をお招きし、日本の伝統文化の学びや体験を通して、日本の伝統文化や精神文化に対する理解を深め、豊かな情操を育んでいます。

音楽音楽の楽しさを通じて

音楽活動の楽しさを体験することを通して,音や音楽への興味・関心を養い,音楽によって生活を明るく豊かなものにする態度を育てます。多様な音楽表現の豊かさや美しさを感じ取り,基礎的な表現の技能を身に付ける他、最大のイベント合唱コンクールに向け、多様な音楽のよさや美しさを味わい,主体的、協働的に楽曲を仕上げる力を養います。

書道書道を通して「字」を考える

指一本で簡単に言葉を送れる時代ですが、「手書きの良さ」を感じて欲しいと思っています。字には「心」や「温かさ」があります。今の時代に一番必要な、人として「一番大事なもの」が書道にはあるのではないでしょうか。

情報「つくることは学ぶこと」がコンセプト

立命館守山では、タブレット端末とラップトップ型コンピュータ端末を用いて、情報の授業に限らず、データ分析、デジタルアート、DTP、プログラミング、アプリ開発、ゲーム制作など、タブレット端末とラップトップ型コンピュータ端末のいいところを組み合わせて、探究・開発・創造の力を生徒が発揮できるよう環境を整えています。

また、学校の授業では、クラスメイトとともに学び合うことや、創作や実習を通して、知識の定着や技能の向上を目指し、文系理系という枠にとらわれることなく、すべての生徒が真のゲームチェンジャーになる素養を身につけます。

オンライン教材を使用した本格的な学習

2021年度は、オンライン教材「Life is Tech!Lesson」を使って、自分のペースで学習を進めながら、高校1年生は、オンライン開発環境Cloud9上で、HTMLとCSSを使って自分オリジナルのWebサイトを制作、高校2年生はPythonを使ったWebページ制作をしました。

高校3年生は理系選択授業として、Unityでのゲーム制作およびXcodeでのiPhoneアプリ制作を行い、メンターさんのオンライン指導の下、それぞれがオリジナルの作品に仕上げることが出来ました。

家庭科現代の生活課題を捉えながら、自立した消費者を目指す

家庭科では、衣食住を基盤として、これから生きていく現代社会の中で様々な課題を発見しながら、生活に必要な知識・技術の習得をしていきます。
中学校では、日常生活を題材にしながら、五感に触れた実践的・体験的な学習学習を通して、生活に関わる基礎知識を身に付けます。調理実習では一人ひとり実習に取り組めるよう、細かな役割分担を行っています。
高等学校では、「家庭基礎」の2単位が必修になっており、各ライフステージの課題を捉えながら一人の人間として自立を目標に置きながら、自らの生活や人生をデザインする力を身に付けます。また、高校3年生の選択科目では「フードデザイン」を設定しており、食生活に関する課題を発見し、食生活の充実向上を目指しています。

体育心と体を動かす

生涯にわたって運動を豊かに継続するための課題を発見し、合理的・計画的な解決に向けて思考し判断するとともに、自己や仲間の考えたことを他者に伝える力を養っています。

3年生では学校設定科目として「スポーツ概論」を開講しており、大学と連携した学びや、ゴルフ場で実習をしたりします。